売上と利益の変化について
2025年3月期のサンヨーホームズの売上は455億1,800万円でした。これは前の年と比べてわずかに減少しています。一方で、経常利益は11億6,700万円で、24.9%の増加となりました。また、最終利益(純利益)は6億7,300万円で、3.8%の増加です 。
利益が増えた理由は以下の通りです。
- コストの見直しで無駄を減らした
- 高収益なリフォームやマンション販売が好調だった
- 金利や資材価格の変動にうまく対応した
事業ごとの成績を見てみよう
サンヨーホームズは、次のような事業を行っています。
- 戸建住宅事業:注文住宅の販売・施工
- マンション事業:分譲マンションの開発・販売
- リフォーム事業:住宅の修繕・改装
- 不動産流通事業:土地や建物の売買仲介
- 環境エネルギー事業:太陽光発電などの再生可能エネルギー関連
この中で特に利益に貢献したのは「リフォーム事業」と「マンション事業」です。中古住宅の価値を高めるリフォーム需要が高まり、利益率の高いビジネスとなっています。
お金の流れ(キャッシュフロー)
会社のお金の出入りも見てみましょう。
- 営業活動による収入:住宅販売による現金収入が中心
- 投資活動による支出:新しい物件の開発や設備投資
- 財務活動による支出:借入金の返済や配当の支払い
営業で得たお金を、新しい住宅やマンションの開発に使い、残ったお金で借金を返したり、配当を行ったりしています。お金の流れは安定しており、健全な経営が続いています。
借金と資産のバランス
サンヨーホームズの財務状況は次の通りです。
- 総資産:約600億円前後(推定)
- 自己資本比率:40%台(業界平均並み)
- 有利子負債:適正水準を維持
借金はありますが、資産とのバランスが取れており、住宅業界としては標準的な水準です。今後の成長に向けた投資も進めながら、安定した財務体質を維持しています。
来年の見通しと配当
サンヨーホームズは、2026年3月期も堅実な成長を目指しています。
- 売上予想:横ばいまたは微増を見込む
- 利益予想:コスト管理を継続し、利益の維持を目指す
- 配当:2025年は1株あたり20円、2026年も同水準を維持予定
安定した配当を続ける方針で、株主への還元にも力を入れています。
まとめ:サンヨーホームズは堅実な住宅会社
サンヨーホームズは、売上が少し減ったものの、利益をしっかりと伸ばすことに成功しました。リフォームやマンション事業が好調で、財務も安定しています。今後も堅実な経営を続けながら、配当を維持し、株主にもやさしい企業として期待できます。