売上と利益の変化について
2025年9月期第2四半期の売上(営業収益)は41億2,800万円でした。これは前年と比べて順調に増加しています。一方で、営業利益は4億5,600万円で、前年同期比で減益となりました 。
利益が減った理由は以下の通りです。
- 新規出店に伴う費用が増えた
- 店舗閉鎖に伴う損失が発生した
- 人件費や物流費などのコストが上昇した
事業ごとの成績を見てみよう
タカヨシホールディングスは、主に次のような事業を行っています。
- わくわく広場の運営:地域の生産者と消費者をつなぐ直売型の食品販売店
- 物流・商品管理:自社物流網を活用した商品流通の効率化
- 新規出店・店舗運営:全国での店舗展開と既存店の改善
この中で特に注目されているのは「わくわく広場」の拡大です。第2四半期時点で6店舗を新規出店し、2店舗を閉鎖。合計で192店舗となりました。
お金の流れ(キャッシュフロー)
- 営業活動による収入:詳細非開示だが、営業利益は黒字を維持
- 投資活動による支出:新店舗の出店や設備投資に使用
- 財務活動による支出:借入金の返済や特別損失の計上
現金および預金は28億7,000万円で、前期末から9,300万円減少しています。これは、店舗閉鎖損失(1,800万円)や固定資産除却損(6,500万円)などの特別損失が影響しています 。
借金と資産のバランス
- 総資産:82億1,700万円(前期比6.5%増)
- 負債合計:53億1,600万円(前期比8.8%増)
- 純資産:29億100万円(前期比2.6%増)
- 自己資本比率:35.3%(前期の36.7%からやや低下)
借金は増えていますが、資産も増えており、財務のバランスは大きく崩れていません。
来年の見通しと配当
タカヨシホールディングスは、2025年9月期の通期で次のような見通しを立てています。
- 売上予想:79億2,500万円(前期比1.1%増)
- 営業利益予想:7億3,500万円(同18.9%減)
- 経常利益予想:7億2,000万円(同20.1%減)
- 最終利益予想:3億円(同44.5%減)
- 配当:**無配(0円)**を継続予定
利益は減る見通しで、当面は内部留保を優先する方針です。
まとめ:タカヨシHDは成長と投資のバランスを模索中
タカヨシホールディングスは、「わくわく広場」の新規出店を進めながら、地域密着型の流通モデルを広げています。売上は伸びていますが、出店コストや特別損失の影響で利益は減少しています。今後は、収益性の改善と財務の安定化が課題となりそうです。