売上と利益の変化について
2025年8月期第2四半期(2024年9月〜2025年2月)の売上は13億2,000万円で、前年同期比で26%の増加となりました 。一方で、経常利益は5,600万円で8.2%の減少、最終利益は3,000万円で17%の減少となっています。
利益が減った理由は以下の通りです。
- 人件費や開発費などのコストが増えた
- M&A(企業の買収)に伴う一時的な費用が発生した
- 連結決算への移行により、費用計上の範囲が広がった
事業ごとの成績を見てみよう
プロディライトは、主に次のような事業を行っています。
- クラウドPBX事業:「innovera(イノベラ)」という電話システムの提供
- ITソリューション事業:企業向けの通信・ネットワーク環境の構築
- M&Aによる新規事業:買収した企業のサービスを取り込んで拡大中
この中で特に成長しているのは「クラウドPBX事業」です。テレワークや業務の効率化を進める企業が増えており、「innovera」の導入が順調に進んでいます。
お金の流れ(キャッシュフロー)
- 営業活動による収入:本業による現金収入は安定
- 投資活動による支出:M&Aやシステム開発に積極投資
- 財務活動による収入:資金調達により自己資本を強化
営業で得たお金を、将来の成長のために使っている段階です。利益は減っていますが、成長投資を優先していることがわかります。
借金と資産のバランス
- 総資産:約12億円(2024年8月期時点)
- 自己資本比率:66.4%(前年より上昇)
- 有利子負債:少なく、財務は健全
借金が少なく、資産の多くを自分たちで持っているため、会社の土台はしっかりしています。自己資本比率が高いのは安心材料です。
来年の見通しと配当
プロディライトは、2025年8月期の通期で次のような見通しを立てています。
- 売上予想:19億3,000万円(前年より約12%増)
- 経常利益予想:1億9,300万円
- 配当:2025年8月期の配当は未定(前期は無配)
今は利益よりも、将来の成長に向けた投資を優先している段階です。
まとめ:プロディライトは成長投資を進めるIT企業
プロディライトは、クラウド電話サービス「innovera」を中心に、企業の通信環境を支えるサービスを提供しています。売上は順調に伸びており、利益は一時的に減っていますが、将来の成長に向けた投資を積極的に行っています。財務も安定しており、今後の成長が期待される企業です。