投資

【業績分析】ワコールHLD(3591)

【PR】初心者も安心のサポート充実【DMM FX】

売上と利益の変化について

2025年3月期のワコールホールディングスの売上収益は1,738億9,600万円で、前の年と比べて7.1%の減少となりました 。一方で、営業利益は33億2,800万円となり、前年の95億300万円の損失から黒字に転換しました。

利益が改善した理由は以下の通りです。

  • 不採算事業の撤退や整理を進めた
  • 国内外でコストの見直しを行った
  • 不動産の売却益を計上した

事業ごとの成績を見てみよう

ワコールホールディングスは、次のような事業を行っています。

  • 国内ワコール事業:百貨店や量販店での下着販売
  • 海外ワコール事業:アメリカ・中国・ヨーロッパなどでの販売
  • ピーチ・ジョン事業:若年層向けブランドの展開
  • その他事業:物流や不動産など

この中で特に苦戦したのは「国内ワコール事業」です。来店客数の減少や、戦略的な店舗撤退の影響で売上が減少しました。一方で、ヨーロッパ事業は好調で、利益率が改善しています 。

お金の流れ(キャッシュフロー)

  • 営業活動による収入:本業による現金収入は黒字に回復
  • 投資活動による収支:不動産の売却などでプラスに転じた
  • 財務活動による支出:借入金の返済や配当の支払いを実施

特に、浅草橋ビルや旧福岡事業所跡地の売却により、営業外収益が大きく増えました。これが利益回復の大きな要因となっています。

借金と資産のバランス

  • 総資産:約3,000億円(推定)
  • 自己資本比率:60%前後(安定水準)
  • 有利子負債:減少傾向

財務の安定性は高く、借金も少なめです。資産の多くを自社で保有しており、長期的な経営にも安心感があります。

来年の見通しと配当

ワコールホールディングスは、2026年3月期も安定した経営を目指しています。

  • 売上予想:微増を見込む
  • 利益予想:構造改革の効果で黒字を維持
  • 配当:2025年は1株あたり60円、2026年も同水準を維持予定

株主への配当も安定しており、今後も継続的な還元が期待されます。


まとめ:ワコールHDは再成長に向けて再構築中

ワコールホールディングスは、売上は減少したものの、不採算事業の整理や不動産売却により黒字を回復しました。国内市場の厳しさはあるものの、海外事業やコスト管理の強化で、今後の安定成長が期待されます。配当も安定しており、株主にとっても安心できる企業です。

株式投資を学ぶならファイナンシャルアカデミー

  • この記事を書いた人

うたかた

ブログ初心者 | ミドルシニア | セカンドライフ模索中 |大人の趣味 |

-投資