投資

【業績分析】古河電工

【PR】初心者も安心のサポート充実【DMM FX】

売上高は1兆2,018億円、前年比13.7%増

2025年3月期の売上高は1兆2,018億円で、前年同期比13.7%の増収となりました 。

増収の主な要因は以下の通りです。

  • 自動車向け部品を中心とした電装エレクトロニクス事業の拡大
  • データセンター関連製品の需要増による機能製品事業の好調
  • 高付加価値製品の販売拡大と価格適正化の推進

これにより、古河電工は全セグメントでのバランスの取れた成長を実現しました。


営業利益は471億円、前年比321.6%増

営業利益は471億円で、前年の約112億円から大幅増益(+321.6%)となりました 。経常利益は486億円(同383億円増)、純利益は334億円(同269億円増)と、いずれも大幅な改善を見せています。

増益の要因は以下の通りです。

  • 生産性の改善とコスト構造の見直し
  • 高収益製品の販売比率の上昇
  • 為替の円安効果と原材料価格の安定化

利益率の改善は、構造改革の成果と市場環境の追い風が重なった結果といえるでしょう。


財務体質は改善、自己資本比率34.6%

2025年3月期末の総資産は9,870億円で、前期比20億円増加しました 。

主な財務指標の変化:

  • 現金および預金:111億円増加
  • 売掛金・契約資産:149億円増加
  • 棚卸資産:114億円増加
  • 投資有価証券:329億円減少
  • 自己資本比率:33.3% → 34.6%に改善

営業キャッシュフローは598億円の黒字(前年比+279億円)と、キャッシュ創出力の強化が確認されました。


配当は倍増、1株あたり120円へ

2025年3月期の配当は1株あたり120円で、前年の60円から倍増となりました 。2026年3月期も同額の配当を予定しており、安定的な株主還元姿勢が示されています。

株主還元のポイント:

  • 配当性向:約23.5%(2026年見通し)
  • 自己株式取得の実施は未定
  • 中長期的には配当と成長投資のバランスを重視

増配は、業績回復と財務改善の成果を株主に還元する姿勢の表れといえます。


中期経営計画と成長戦略

2026年3月期の業績予想は以下の通りです :

  • 売上高:1兆2,000億円(前年比0.1%減)
  • 営業利益:530億円(同12.5%増)
  • 純利益:360億円(同7.9%増)

成長戦略の柱:

  • 情報通信ソリューション事業の拡大(光ファイバ・データセンター向け)
  • 電装エレクトロニクス事業のグローバル展開
  • 高付加価値製品の開発と生産性向上
  • ESG・脱炭素対応の強化(再生可能エネルギー関連製品など)

これらの施策により、「社会インフラと先端技術の融合による持続的成長」を目指しています。


まとめ:構造改革の成果が顕在化、今後も増益基調

古河電工の2025年決算は、以下のような投資家にとっての注目ポイントを含んでいます。

  • 売上・利益ともに2桁成長を達成し、構造改革の成果が明確に
  • 財務体質が改善し、キャッシュ創出力も強化
  • 配当は倍増し、株主還元姿勢を明確化
  • 中期的には情報通信・電装・機能製品の3本柱で成長を継続

今後は、高付加価値製品の拡販とグローバル展開の進捗が、企業価値向上のカギとなるでしょう。

株式投資を学ぶならファイナンシャルアカデミー

  • この記事を書いた人

うたかた

ブログ初心者 | ミドルシニア | セカンドライフ模索中 |大人の趣味 |

-投資