売上と利益の変化について
2025年3月期の小田急電鉄の売上は5,089億円でした。これは前の年と比べて2.6%の増加です。また、営業利益は408億円で、9.6%の増加となりました 。
利益増の理由は以下の通りです。
- 鉄道の利用者がコロナ前の水準に戻ってきた
- 不動産の販売が好調だった
- 経費の見直しで無駄を減らした
事業ごとの成績を見てみよう
小田急電鉄は、鉄道だけでなくいろいろな事業を行っています。主なものは次の5つです。
- 運輸業:電車やバスなど
- 流通業:駅ビルやスーパーなど
- 不動産業:マンションや土地の販売・賃貸
- ホテル・レジャー業:ホテルや観光施設の運営
- その他:保険や情報サービスなど
この中で特に利益が大きかったのは「不動産業」です。マンションの販売が好調で、利益が前の年より約2倍になりました 。
お金の流れ(キャッシュフロー)
会社のお金の出入りも見てみましょう。
- 営業活動による収入:約1,000億円(前年より増加)
- 投資活動による支出:約800億円(新しい施設や設備に使った)
- 財務活動による支出:約200億円(借金の返済や配当など)
営業で得たお金を、新しい駅ビルや電車の整備に使い、残ったお金で借金を返したり、株主に還元しています。
借金と資産のバランス
小田急電鉄の持っているものと借りているお金のバランスも見てみましょう。
- 資産合計:約1兆5,000億円
- 負債合計:約9,000億円
- 資本合計:約6,000億円
借金は多いですが、それ以上にしっかりとした資産を持っているので、バランスは悪くありません。将来のための投資も進めており、安定した経営が続いています。
来年の見通しと株主へのお礼
小田急電鉄は、2026年3月期も引き続き成長を目指しています。
- 売上予想:5,150億円(1.2%アップ)
- 営業利益予想:410億円(ほぼ横ばい)
- 経常利益予想:430億円(1.0%アップ)
また、株主へのお礼(配当)も増やす予定です。2025年は1株あたり40円でしたが、2026年は50円に増える見込みです 。
まとめ:小田急電鉄は安定した成長を継続中
小田急電鉄は、鉄道の利用者が戻ってきたことや不動産の好調により、売上・利益ともに伸びました。借金はありますが、しっかりとした資産と安定した収入があるため、安心して見守ることができます。来年も成長を続ける見通しで、株主へのお礼も増える予定です。