売上と利益の変化について
2025年3月期のDメディアプロの売上は30億7,700万円でした。これは前の年と比べて2.0%の増加です。一方で、営業利益は2億6,500万円で19.2%の減少、最終的な利益(純利益)は1億5,700万円で52.6%の減少となりました 。
利益が減った理由は以下の通りです。
- 新しい技術への投資が増えた
- 人件費や開発費がかさんだ
- 為替や景気の影響で一部の取引が減った
事業ごとの成績を見てみよう
Dメディアプロは、主に次のような事業を行っています。
- GPU開発事業:画像処理に使うチップの開発
- AIソリューション事業:人工知能を使った製品やサービスの提供
- ライセンス・受託開発事業:他社向けの技術提供や開発支援
この中で、AIソリューション事業が今後の成長のカギとされています。特に、製造業や医療分野でのAI活用が注目されています。
お金の流れ(キャッシュフロー)
会社のお金の出入りも見てみましょう。
- 営業活動による収入:黒字を維持
- 投資活動による支出:新技術や研究開発に積極投資
- 財務活動による支出:配当は実施せず、内部留保を重視
営業で得たお金を、将来の成長のために使っている段階です。利益は減っていますが、会社としては「今はがんばりどき」と考えているようです。
借金と資産のバランス
Dメディアプロの財務状況はとても健全です。
- 自己資本比率:88.2%(とても高い)
- 有利子負債:ほぼなし
- 現金・資産:安定して保有
借金がほとんどなく、持っているお金も多いため、会社の土台はしっかりしています。これは、将来の投資や不測の事態にも対応できる強みです。
来年の見通しと配当
Dメディアプロは、2026年3月期について次のように見込んでいます。
- 売上予想:増収を見込む
- 利益予想:研究開発費の増加により減益の見通し
- 配当:2025年に続き、2026年も無配(0円)の予定
今は利益よりも、将来の成長に向けた準備を優先している段階です。
まとめ:Dメディアプロは未来に向けて投資中
Dメディアプロは、売上は少しずつ伸びていますが、利益は減っている状況です。しかし、これは新しい技術やAI分野への投資を進めているためで、将来の成長を見据えた動きです。借金が少なく、資産も多いため、安心して見守れる企業です。今後のAI市場の広がりとともに、成長が期待されます。