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【業績分析】IRジャパン

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売上高は57.8億円、前年比2.1%増

2025年3月期の売上高は57億8,300万円で、前年同期比2.1%の増収となりました 。

増収の背景には以下の要因があります。

  • アクティビスト対応案件(PA・FA)の受託が増加
  • SR(株主対応)関連サービスの需要が堅調
  • 一方で、支配権争奪案件や企業側FA案件の一部で受託件数が減少

全体としては、専門性の高いコンサルティング需要が底堅く推移しており、同社の強みが発揮された決算といえます。


営業利益は10億円、前年比6.2%減

営業利益は10億500万円で、前年同期比6.2%の減益となりました 。また、経常利益は10億1,700万円(同4.7%減)、純利益は6億9,800万円(同8.4%減)と、利益面では軟調な結果となっています。

減益の要因は以下の通りです。

  • 高付加価値案件の減少による単価の低下
  • 人件費や外注費の増加
  • 案件の季節性・集中度の影響

利益率の低下は一時的な要因によるものであり、高収益体質は依然として維持されていると評価できます。


財務体質は極めて健全、自己資本比率81.4%

2025年3月期末の総資産は69億円で、前年同期比3.5%増となりました 。

主な財務指標の変化:

  • 純資産:56億1,400万円(同4.5%増)
  • 負債:12億8,600万円(同0.8%減)
  • 自己資本比率:81.4%(前年80.6%)

また、現金および現金同等物の期末残高は41億5,300万円と、1.4%の増加を記録。無借金経営に近い財務構造を維持しており、将来的な投資や株主還元の余地も大きいといえます。


配当は減配、1株あたり20円に

2025年3月期の年間配当は1株あたり20円(中間10円、期末10円)で、前年の30円から減配となりました 。

株主還元のポイント:

  • 配当性向は50%を目安に設定
  • 子会社の自己資本維持も考慮しつつ決定
  • 2026年3月期の配当は現時点で未定

減配は業績とのバランスを取った判断と見られますが、安定配当を重視する投資家にとっては注意が必要です。


中期的な見通しと戦略

2026年3月期の業績予想は、現時点では未定とされています 。これは、案件の発生タイミングや市場環境の変動が大きいため、合理的な予測が困難であることが理由です。

今後の成長戦略:

  • アクティビスト対応やSR支援の高度化
  • 上場企業のガバナンス強化支援
  • M&Aや資本政策に関するFA業務の拡充
  • デジタルIR支援やESG対応サービスの開発

これらの施策により、専門性と信頼性を武器に、企業価値向上支援の中核企業としての地位を強化していく方針です。


まとめ:堅実な財務と専門性が強み

IRジャパンの2025年決算は、以下のような特徴を持っています。

  • 売上は微増、利益はやや減少も高水準を維持
  • 財務体質は極めて健全で、自己資本比率は80%超
  • 減配はあったが、配当性向は50%を維持
  • 中期的には専門性を活かした成長戦略を継続

投資家としては、利益の回復と配当の再増額、そして新規サービスの展開状況に注目する局面といえるでしょう。

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  • この記事を書いた人

うたかた

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