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【業績分析】バロックジャパン

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売上高は581億円、前年比3.5%減

2025年2月期の売上高は581億8,000万円で、前年同期比3.5%の減収となりました 。

減収の主な要因は以下の通りです。

  • 中国合弁事業の売上が前年比87.6%に減少
  • 国内店舗売上が前年比96.0%とやや低調
  • 一方で、国内EC売上は前年比102.3%と堅調に推移

全体としては、海外事業の不振が全体業績に大きく影響した形です。特に中国市場のリスクが顕在化したことが、売上減少の主因となっています。


営業利益は8.1億円、58.4%の大幅減益

営業利益は8億1,200万円で、前年同期比58.4%の減益となりました 。また、経常損失は16億8,300万円、最終損失は25億7,500万円と赤字に転落しています。

減益・赤字の要因は以下の通りです。

  • 中国合弁事業における持分法投資損失24.3億円の計上
  • 国内店舗の売上減少による利益率の悪化
  • 為替影響や物流コストの上昇

ただし、米国事業は大幅な増収増益を記録しており、今後の収益源として期待されています。


財務体質はやや悪化、自己資本比率45.9%

2025年2月期末時点での総資産は340億5,100万円で、前期末比32億900万円の減少となりました 。

主な財務指標の変化:

  • 現金および預金:8億7,500万円減少
  • 売掛金:18億5,300万円減少
  • 自己資本比率:51.8% → 45.9%に低下

財務の健全性は依然として一定水準を保っていますが、赤字決算の影響で純資産が減少しており、今後の資本政策が注目されます。


配当は38円を維持、配当性向は100%超

2025年2月期の1株当たり配当金は38円で、前年と同額を維持しました 。しかし、最終赤字にもかかわらず配当を維持したため、配当性向は102.1%と実質的に利益を上回る水準となっています。

株主還元のポイント:

  • 配当総額:13億7,600万円
  • 今期も同額の配当を予定
  • 株主優待制度は継続中

今後の業績回復がなければ、配当の持続性に対する懸念が高まる可能性があります。


中期経営計画と再成長への布石

2026年2月期は、売上高576億円(前年比1.0%減)、営業利益22億2,700万円(同174.1%増)を見込んでいます。

成長戦略の柱:

  • 国内事業の利益率改善(売上総利益率60.6%を目標)
  • 中国事業のリスク解消と再構築
  • 米国事業の拡大と新規ブランドの開発
  • ECチャネルの強化とデジタル投資の加速

これらの施策により、同社は再成長に向けた基盤を整えつつあります。


まとめ:リスクと成長の両面を持つ局面

バロックジャパンの2025年決算は、以下のような特徴を持っています。

  • 中国事業の不振により減収減益・赤字決算
  • 米国事業とECが成長のけん引役に
  • 財務体質はやや悪化も、依然として安定水準
  • 配当は維持されているが、利益との乖離に注意
  • 中期的には再成長に向けた戦略が進行中

投資家としては、中国事業のリスク管理と米国・EC事業の成長性に注目しつつ、財務の健全性と配当の持続性を見極める必要があります。

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  • この記事を書いた人

うたかた

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